【特徴と症状】
膝のお皿の下5cmくらいのところにある隆起(脛骨粗面)が出っ張ってきて、膝を屈伸する際などに痛みがはしります。

個人差はありますが、患部に触れるとかなりの激痛がああるでしょう。
現在、このオスグッド・シェラッター氏病は、スポーツなどによるオーバーユースが原因であると捉えられております。
現在でもそう診断する方もいると思いますが、私の臨床上の私見では、オスグット病は明らかな成長障害と断言できます。
たしかに、脛骨粗面の骨端核が癒合する前段階の時期に、膝伸展筋(大腿四頭筋)による牽引力が脛骨結節の膝蓋腱付着部に過度に作用すると同部の骨端核が剥離し、この剥離部との間に仮骨が形成され骨が次第に膨隆してくることは事実です。
でもあまり知られてないことですが、オスグッド・シェラッター病のお子様に共通のある構造的な問題があるのです。
痛みのある場所と離れている部分なので、ほとんど着目されることはないのですが、その部分の問題を除去してあげるとほとんどの場合、痛みは半減します。
オスグッド病を含め「骨端症」と呼ばれる成長時に多く見られるいわゆるスポーツ障害は、一般的に局所のオーバーユースであるとされ、障害のある局所に対する「安静」が要求されますが、患者である子供たちには「数ヶ月運動を休んだら治ります」と言われ、言われた通りに休んだにも関わらず全く変化がなかったという患者さんが多くいます。
また、過酷な練習をたくさんこなしてしるお子様のすべてが、このような障害を抱えるかと申しますと、決してそのようなことはありません。
オーバーユースであることは原因の一つでしか過ぎないのです。
成長時に起こるある種の問題を解決してあげれば、不安なくスポーツに打ち込めます。
【整形外科や接骨院で行う一般的なオスグット病治療法】
・温熱療法や冷却療法。 ・湿布。 ・鎮痛薬、抗炎症薬。 ・テーピング、サポーターやオスグッドバンドによる固定。 ・太もも前部のストレッチやマッサージ、筋トレなど。
【整体やカイロプラクティックなどで行う一般的なオスグット病施術法】
・骨盤や背骨の歪みを矯正する。 ・筋肉が縮んでいるので緩める。 ・リンパの流れを改善する。 ・太もも前部のストレッチやマッサージ、筋トレなど。
当院で行っているオスグット病施術法
当院ではやはりお子様のバランスのとれた成長を一番重要視します。
全身のバランスが良好になり、体のいたるところの動きが良くなればおのずと症状は寛解します。
治療は全身的な治療と仮骨に対する部分的な治療を併用します。
全身の治療はキーポイントになる部分を中心に治療しますが、それだけで痛みの大部分を解消することができます。
この治療に関しては、治療時の痛みや不快感はまったくありません。
全身に対する施術ですので、オスグッド以外の体の不調や痛みに対しても有効に作用します。
ただ、すでに仮骨が出来て、その部分が腫れている場合など、必要に応じてその部分の局所的な施術を行う場合があります。それにはある程度の痛みが伴います。
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