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婦人科疾患の手技療法。みづほ整骨院です。

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婦人科の為の手技療法 みづほ整骨院

これからお母さんになる方へ

赤ちゃんの居場所はちゃんとありますか?

妊娠中、あなたのおなかの中に赤ちゃんの居場所はちゃんとありますか?

下の図をご覧ください。
妊娠中にお母さんのおなかのなかはこんなに窮屈になっています。

 妊娠中、お母さんのお腹は二つの役割を担うことになります。赤ちゃんが「10月10日」お母さんのお腹にいる間の専用部屋を確保しなければならないのはもちろんですが、ご自分自身の内臓をちゃんと維持していかなければなりません。

妊娠するとお母さんの身体は生理的に変化し、通常様々な機能は亢進します。
子宮は約5倍大きくなり、重さも普段の約15倍になります。文字通り「身重」になってしまうのです。

 お腹が窮屈になることによって妊娠期間中様々な変化が起きます。もしかするとその変化はお母さんの身体に少なからずの負担をかけてしまうかもしれません。
私は専門の産科の医師ではありませんから、母体と胎児の医学的な管理はもちろん掛かりつけの医師にお任せしなければなりませんが、現在欧米ではほぼ100パーセントの妊産婦がオステオパシーの治療により妊娠中及び出産後の健康管理をしている現実から、オステオパシーでしかできない妊産婦のケアを提唱させて頂きたいと思います。

 子宮は赤ちゃんが大きくなるにつれて右側に引き寄せられてきます。これを「右軸回旋」といいますが、これにより右側の腎臓に圧力が架かり、右側の腎盂や尿管などが左側に比べて緊張します。また、それに伴い、小腸や大腸、胃などの腸管が上方の脇に押しやられてしまいます。

このことはあまり問題視されていませんが、お母さんの身体と赤ちゃんにとってこの事実は大きな二つの問題になってしまうのです。



先ず、内臓に癒着や下垂があると子宮が大きくなる障害になってしまいます。

妊娠中、子宮の位置は左の図の一番上までせり上がってきますが、それには通常ならそこにあるはずの内臓が妊娠中だけ子宮にその席を譲らなければりません。もし、内臓が下垂や癒着をしていると、内臓はその位置を子宮のために譲ることをせずに、子宮が大きくなるスペースを奪ってしまいでしょう。

これは胎児がお腹の中にいる間の「胎位、胎勢、胎向」異常の原因となり、それが難産の要因となり得るのです。

そしてまた、出産後、通常なら図のように時間の経過とともに下がって来るはずの内臓腹膜は上に上がったままになり、それが産後のお母さんの身体の様々な症状の根底に関わってくるのです。
これは下腹部のたるみや骨盤内のうっ血として表れてくるかもしれません。

 


現代に生きる我々のほとんどは「内臓下垂」の状態で生活しています。そして食生活の劣悪な人ほど、内臓の癒着は深刻です。特にそれはアレルギーをもった若い世代の方によく見受けられます。

これからお母さんになる可能性のある若い世代の方は、是非この事実にご留意してください。

内臓下垂や癒着は「腰痛」の原因になるだけでなく、出産においても様々なマイナス要因になるのです。

 妊娠8カ月頃までは赤ちゃんはお腹のなかで比較的自由に動き回ることができますが、それ以降9ヶ月になるとおなかの中での赤ちゃんの位置が定まります。
ほとんどの赤ちゃんは頭を下にした姿(頭位)で落ち着き、長くなった手足を体に引き寄せてちんまりと体を丸めています。
赤ちゃんの背中がどっちを向いていているかというとこを「胎向」といいますが、だいたい6割の赤ちゃんは、背中をお母さんのお腹の左側に向けて休んでおります。これは母体の右側には質量のある肝臓があるために、赤ちゃん自身が自分の居やすい場所を探し求めてこの場所に落ち着くそうです。

逆子とは、赤ちゃん自身がその形でいた方がよいと感じて自分自身でそのような姿勢をとるものです。逆子の治療は、赤ちゃんを無理やり正常な位置に戻すのではなく、赤ちゃんが自然とお母さんのお腹から出やすい位置に収まるようにお母さんのお腹を直してあげることが肝要です。

「居心地のよさ」これはオステオパシーに共通するキーワードなのですが、自然とやはり居心地のいいところに落ち着くものなのでしょう。

私の仕事は、赤ちゃんの居心地の良い居場所をお母さんの中に作ることです。

 

痛が始まる前まで、赤ちゃんは右図の黄色い線で囲んだあたりで居心地良くしていますが、いざ陣痛が始まってお腹の中から出てくるためには、赤い丸で囲んだ部分を通過しなければなりません。しかしこの部分の直径はおおよそ12センチ。そこを越えて出てくる赤ちゃんの頭の前後径はおおよそ15センチ。当然ながらそのままでは通過できる訳がありません。そこで赤ちゃんは顎をグッと前に引き、後頭部を下にしてその難関に挑むのです。

その後赤ちゃんは身体をぐるっと回転させ、自分の頭を上手に伸展させてやっと出てくるのですが、これは理論的に考えると大変な行程です。

赤ちゃん自身も「骨重責」といって自分の頭蓋骨をつぶすようにしてこの狭い産道をすり抜けてこなければなりません。これは赤ちゃんの頭が骨盤内に侵入するときの応形機能で、恥骨側にくらべ抵抗の多い仙骨側の頭蓋骨が恥骨部の頭蓋骨下に重なりあい、そうすることで児頭の産道通過断面の縮小化を行うことです。これはもちろん生理的な範囲での事象ですが、やはり少なからず頭蓋骨やその内側で脳を包んでいる髄膜に障害を残すことになる場合があります。

 出産を控えているお母さんに強くお願いしたいことは、お母さん自身の分娩時の苦しみと、その後の母体の健康のために。また、生まれてくる赤ちゃんの頭を守るために、分娩の前からご自分の骨盤を整えておいてください。


正常の骨盤であれば、このように赤ちゃんの頭が下降すると共に骨盤が広がり、通過しやすくなります。

そのためには仙腸関節に健康な可動性が不可欠です。

尾てい骨も30度程度後ろに伸びてその手助けをしてくれるはずです。

臨床上、私は多くの女性の尾てい骨が中に折れ曲がっていることを良く診受けますが、これが後ろに伸びてくれないと分娩時と非常に邪魔な存在になるそうです。

下記のような捻れた骨盤で分娩に臨むことはいたずらにリスクを増すだけであることを忘れないでください。

 


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